日時:2014年3月1日(土)~3月3日(月)
場所:大阪大学吹田キャンパス産学連携本部
にて東京工業大学情報生命博士教育院の学生と大阪大学超域イノベーション博士課程プログラムの学生での交流会やワークショップを行うということを企画しました。この場をお借りしまして、そのお知らせをさせていただきたいと思います。
参加メンバーのほうは企画計画上の都合によりもう締め切らざるをえなかったので今回は公開での募集はいたしませんが、今後もこのような企画が出来そうでしたらその際は是非オープンに参加学生を募集することも検討したいと思います。機会を得て御報告したいと思います!
普段あまり接点のない両企画参加者の間での三日間に及ぶ交流から、普段の活動からは予測できない経験を得ることを期待しての企画です。先の目標を見据えて、本企画には三つの小目標が設定してあります。
第一の目的は、「イノベーションの発生を促進させる方法を探り、その実現を具体的なモノとしてのレベルまで構想する」というものです。イノベーションを発生させるための異分野間の交流においては、異分野の「適切な箇所」について「適切な程度」理解することが重要となってきます。それは、異なる分野について隅々まで学習することは極めて困難であり、しかも異なる分野について無知ではそもそも異分野との連携が何をもたらすかを構想することすらおぼつかないためです。こうした異分野に関しての適切なレベルでの理解を促進するための手段として、異なる分野間をうまくファシリテートしていくという解決策が挙げられています。しかしこのファシリテートの過程にも大変な手間隙が掛かります。本企画はこのファシリテートの過程について、実際に各自の互いに異なる分野を横断する経験を踏まえて検討した上で、その過程を――例えば部分的にでも機械化するなどして――能率化することはできないかという問題に焦点を絞っていきます。
第二の目的は「第一の目的の成果を踏まえて、実際に共同研究や共同企画を巻き起こしていく」というものです。というのも、交流を行ったうえで実際に共同研究や共同企画が次々と発生していき、それが成果として論文や製品の形をとらなければ、得られた知識などは社会に流通させることは難しいと思われたためです。
第三の目的は「本企画を立案から実行に至るまで可能な限り、学生が役割を果たす場面を多く確保することで、学生の異なる分野や組織を横断して企画を立案し実行する能力を鍛える」というものです。プログラム在籍中から可能な限り異なる分野や組織の間での連携を経験させることで、将来的には求められている「主導的に様々な分野の連携を牽引していく」能力の育成を狙っています。
この三つの目的を達成するために、本企画は参加する学生各自の研究の紹介と、その研究紹介を踏まえたワークショップを予定しています。ワークショップでは、デザイン思考を用いることで、異分野の連携を促進するために有効なソリューションを実際に設計してみるということを行います。
また、単にこの場限りでの交流で終わらせないために、グランフロント大阪のナレッジキャピタルにて共同で見学を行い、意見交換を行うということも現在企画中です。
加えて、この企画の成果を次に繋げていくために、三日間の企画が終了した後も参加学生にはレポートを書いていただき、各自に今後への本企画の役立て方を具体的に構想してもらうことを予定しています。
この企画を土台に、今後さらに様々な場所との交流や共同作業が発展していけばとても喜ばしいことだと思っております。是非応援よろしくお願いいたします!